白内障と近視の進行
白内障と近視の進行 白内障とは目の中の水晶体(レンズ)が濁って見え方が悪くなる病気です。本ブログでもよく登場する、眼科でもっともポピュラーで、手術件数も多い病気です(日本では年間120万件以上!)。加齢性の病気ですが、通常でも早いと50歳代から、80歳までにはほとんど全員が白
3歳児眼科健診
先日、4歳の子供さんが結膜炎で受診しましたが、4歳になると視力がうまく測れることが多いので、視力測定をします。 初めての眼科受診ということで、慣れないこともあるでしょうが、視力があまりでません。 両眼とも、遠視と乱視がミックスしていて、一番弱視になりやすい屈折値です。 伊丹市では
小学校での眼科検診
小学校での眼科検診では、たくさんの児童を短時間で診察するため、眼科でいつも行っているように、顕微鏡などを使って詳しく診ることができません。残念ながら“アッカンベー検診”などと揶揄されることもあります。私も行くことがありますが、肉眼で素早く、まぶたを下げて(アッカンベーして)、重
めがねのお話
眼鏡(めがね) のお話子供めがね 学校の検診で視力低下を初めて指摘され、めがねを作ったけど目がつかれてむしろ見えにくい、と受診された小学生がいました。近視がほとんどないのに、やや強めの度数で処方されていました。初めてのめがねなのに、眼鏡の量販店で作成されたそうです。店によっては、
老視(ろうし)・老眼(ろうがん)
老視(ろうし)・老眼(ろうがん) 老眼とは、加齢によって目の調節力(ピント合わせ)が低下する状態のことです。調節力が低下すると、ピントが合う距離の幅が短くなります。国際的な定義はありませんが、自覚的に手元が見えにくくて、40㎝の距離の視力検査で0.4未満、というのが臨床的な老眼と
弱視とは
一般的に弱視とは、小学校低学年ごろまでに矯正視力が(1.0)を越えない場合を言います。矯正視力とは、メガネ度数を目いっぱい入れた状態での視力のことです。矯正視力の発達は7~8歳くらいまで、とされていて、それ以降はメガネをかけてもコンタクトレンズをしても、あるいは手術をしても、そ
オルソケラトロジーと子供
前回オルソについてお書きしたところ、ご質問をいただきました。オルソを子供が受けることが可能か?ということです。前回書きましたように、オルソは酸素透過性の良いハードコンタクトレンズを夜間に装着することにより、角膜を平坦化し一時的に正視化させる治療です。ですから、角膜が柔軟な未成年者
オルソケラトロジー
巷でオルソと呼ばれ、かなり認知度も上がってきています。オルソとは、夜間に特殊なハードコンタクトレンズを装用して眠り、そのコンタクトレンズの物理的な作用で角膜が平坦化することによって、昼間はコンタクトも眼鏡も使わず、裸眼で過ごせることを目指す治療です。最初に当院では、今のところ取り
ヴァイオレットライトについて
前回の野宗先生のブログで、近視とバイオレットライトについて書いていただきましたが、丁度そのプロジェクトの牽引役の鳥居秀成先生が、三四会奨励賞を受賞されたことが、数日前に届いた慶應医学部新聞に掲載されていました。先生は中学の冬休みにすでに近視が増加していることを心配し、近視の研究に
近視についての話題
本日は近視についてのお話です。以前に前沢先生のブログでも詳しく解説してもらっていますが、たまたま眼科のとある学会に参加しまして、慶應義塾大学眼科の坪田教授の近視についての最新の話を聞いてきました。とても興味深い話でしたので、皆様にも少し紹介したいと思います。近年、近視の低年齢化が