慶応大学眼科学教室 年間報告書2024
医局から、上記のレポートがメール添付のファイルで送られてきました。 いままでの紙ベースで送られてくるものであれば、見ることなく葬り去られていたのですが、ちょっと開けてみると最近の取組や新しい研究成果なども簡潔にまとめられていて、結構面白いものであることが分かりました。 今日はその
白内障と日常生活と医療費
白内障の症状について、患者さんに聞かれることが多いです。 ありきたりの、かすむ まぶしい 光がにじむ といった答えを患者さんが期待しているとは思いません。 なぜならそういう質問が出る時点で、患者さんたちはそういう症状は既に経験していると思うからです。 例えば視力検査で1.0以上が
ChatGptに白内障について質問してみた
ChatGptは特に高齢者には有用だと耳にします。 私も暇なとき、色々な質問をして遊んでいます。今回は白内障について質問してみてどういう答えを出してきてくれるか 試してみました。 私の質問は、白内障について教えてください。最新の統計の結果で教えてください。白内障の自覚症状が出る一
白内障の予防について考える
白内障というのは大変身近な病気なので、今更予防といわれても困ってしまうというのが、正直な感想です。 長寿時代の昨今、高齢者の範疇に入る65歳以上の白内障は、病気というより老化現象という捉え方が、自然なように思います。 確かに80代の方のほぼ100%の有病率ですから、多少個人差はあ
白内障手術を受けたくなったら
白内障の発症率は、60代で60~70% 70代で80~90% 80代でほぼ100% といわれますが、個人差もかなりあります。 宮の前眼科では、白内障手術を受ける年齢としては、やはり70代の方が多いです。 当院での白内障手術は、日帰り手術ですから、単独行動ができる70代の方が多い傾
緑内障患者さんの白内障手術
長らく緑内障で通院されている患者さんは、多くおられますが、年齢が上がるにつれ白内障の併発も増えてきます。 そして定期的に、眼底検査や視野検査をしていますが、診察している医師側は、どうしても白内障より、緑内障の悪化がないか 点眼薬の副作用がでていないか といったことが最大の関心事の
白内障手術を受けた患者さんの年代別分布
以前にもこのブログで書いた気がしますが、よく聞かれる質問なので、再度書いてみたいと思います。 患者さんは、よくいつ頃手術を受けたらいいですか? とか皆さんは大体どれ位の年齢でうけるのですか?と聞かれます。 本当の正解は、自分で手術を受けようと決心できた時 ということですが、少し見
手術中の会話について
手術時には、手術室ではあまり無駄な会話はしない方がいい というのは原則正解です。 手術室は、特殊な換気扇を使用することにより、無菌状態に近いことが担保されています。 ただ眼科の手術の場合は、おしゃべりすることにより、滅菌済みの布で手術眼以外の部分は覆われているとはいえ、口から唾液
白内障の術後診察はいつまで?
白内障手術が終わった後、術後の診察頻度というのはそれぞれ受けた施設ごとに、決めた一応の基準があります。 当院ですと、術翌日はガーゼを外し、清拭し 視力確認は必ずするため、午前中に是非来ていただきたいと伝えています。 診察では、炎症が強く出ていないか、人工レンズが正しい位置に収まっ
白内障術後の日常生活に戻るまでの期間
一口に白内障術後と言っても、手術の難易度 求める日常生活の特異度 患者さんの年齢や生活スタイル 等バリエーションは多いのですが、およその一般的な場合をここに整理してみます。 術前の説明時に、看護師さんから説明がありますが、手術当日は食事の制限はなく、いつも通りで大丈夫ですが、飲酒