白内障の発症率は、60代で60~70% 70代で80~90% 80代でほぼ100% といわれますが、個人差もかなりあります。
宮の前眼科では、白内障手術を受ける年齢としては、やはり70代の方が多いです。
当院での白内障手術は、日帰り手術ですから、単独行動ができる70代の方が多い傾向ですが、最近は80代の方であっても付き添いなしということもあります。
平均寿命は女性の方が長いうえに、ご夫婦の場合ご主人の方が年長のことが現在のところ多いですから、高齢化するにつれ独居の女性が増える傾向になります。
以前であれば、どなたかの付き添いが多かったですが、80代であってもご本人次第では、一人で手術を受けに来られる方もあります。
最初に述べた発症率を眺めると、60代や70代で手術を受けたとしたら、よく見える期間を何十年か先取りできたことになるので、本当はその方が得策なように思いますが、案外視力が少しずつ下がる場合、適応していくせいか不便を感じないのかもしれません。
手術を受けたい時期は人それぞれですから、無理強いはしないですが、現状把握のために、一度眼科を受診してみるのも、いいと思います。
どうやって白内障手術まで進んでいくか というスケジュールは、割と簡単明瞭で、視力 眼圧 眼底検査等のひとしきりの検査をした上で、手術ということになったら、最短で手術可能な日をお伝えし、それ以降で患者さんの都合のいい日を選択していただきます。
まず手術日を決め、そこからさかのぼって、手術に必要な検査等の日程を決めていきます。
ですから手術日が決まったら、とんとんと進んでいきます。
不思議なもので、手術日を決める際、手術自体をとても迷っていた方が時に、なるべく早くと急がれます。
なぜかというと、手術が怖いから、なるべく早く済ませたい とのこと。
そして終わると、もっと早く受けるべきだった と話されることが多いです。そういう方ほど、先延ばしにした分、白内障が進んでいたからだと思います。