コソプトミニは、緑内障治療薬の中でも貴重な防腐剤フリーの点眼液で、一回使い切りの個包装になっています。
ボトルタイプのコソプトと、同成分ですが、塩化ベンザルコニウムを含まないことが利点です。
点眼薬のアレルギーというのは、主成分にアレルギーというより添加物に対してのアレルギーであることも往々にしてあるからです。
1本0.4㎖という少量を個包装で提供するため、かなりコスパは悪いのではないかと思いますが、眼科領域での雄である参天製薬は、老舗会社の矜持を示してくれたと思います。
防腐剤アレルギーのみならず、緑内障治療薬を複数使用している患者さんの場合、角膜表面が傷んでいる方もいるため、そのような場合もこのミニ製剤は助けになります。
能登半島の震災以降、今年の4月から出荷停止の状態が続いていましたが、いよいよ11月から再開するとのことです。
ただし製造量が安定するまで、限定出荷の状態で、注文は必要最低限でとなっています。
限定出荷の場合は、すでに購入履歴のある医療機関に限定するということのようです。
ただ不思議なことに、まぶたが腫れる 充血して痒みがある 目やにが出る といった薬剤アレルギーの状態があったので、この薬に変更したにもかかわらず、ミニ製剤が無くても大丈夫な患者さんもおられます。
一時的なアレルギー反応だったのかもしれません。
でも選択肢は多い方が安心ですので、限定出荷ではありますが、出荷停止から一歩進んだことは歓迎です。