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白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
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水泡性角膜症 | 伊丹市の眼科|宮の前眼科|白内障手術・硝子体手術・斜視手術

水泡性角膜症

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2025/04/10担当:山本 洋子
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角膜は黒目とよく言われていますが、黒い色は虹彩の色で、実際は目の表面にある、透明の膜が角膜 白目の上にあるゼリー状の部分が結膜です。

 

コンタクトレンズを装用している方ならば、毎朝毎夜コンタクトをのせる際に見ているおなじみの部分です。

 

水泡性角膜症という病気は、その角膜の一番内側にある、角膜内皮の働きが落ち、角膜が腫れている状態です。

 

視力を出すためには、角膜が透明であることが大切ですが、その透明性を保つためには、角膜内の水分を一定に保つことが不可欠です。

 

その水分を調節するポンプ機能を担っているのが、角膜内皮という部分です。

 

角膜内皮は、再生することができず、また加齢により減少しますが、コンタクトレンズを長期に使用している人 手術や炎症 外傷などによっても減少しますし、遺伝的に生来少ない場合もあります。

 

再生しないということは、とても大切に扱わなくてはならない ということですが、あまり知られておらず、特にコンタクトレンズを長時間入れる若い人は、将来白内障等の手術を受ける確率を考えると、丁寧に目を守るためにも、コンタクトを使用してほしいと思います。

 

角膜に浮腫を来すと、厚くなり、透明性が低下して、視力が低下しますし、角膜の表面の角膜上皮がはがれやすくなり、痛みがでてきます。

 

角膜内皮は、内眼手術の前には、必ず数を測定しますが、年齢にもよりますが、正常値は2500~3000/mm² これが500を下るとポンプ機能が落ち浮腫を来しやすくなるため、要注意です。

 

視力の低下が軽度であれば、そのまま経過観察ですし、角膜上皮がはがれて、痛みが出ている場合は、メディカルユースのコンタクトレンズをのせたり、高張食塩水の点眼 軟膏を処方したりします。

 

それでも症状の改善が無い場合は、角膜外来のある専門病院で、角膜内皮移植が行われるようになってきています。

 

若い世代のみならず、高齢者という年齢になってもコンタクトレンズを使用している方は増えていますが、時間を短縮したり、何かのイベントの際に限定するなど、コンタクトを使用する時間は減らした方がいいように思います。