白内障手術が終わった後、術後の診察頻度というのはそれぞれ受けた施設ごとに、決めた一応の基準があります。
当院ですと、術翌日はガーゼを外し、清拭し 視力確認は必ずするため、午前中に是非来ていただきたいと伝えています。
診察では、炎症が強く出ていないか、人工レンズが正しい位置に収まっているか 黒目の表面が荒れていないか 眼圧は上がっていないか 痛みはないか 等色々確認したいことがあるからです。
どうしても透析の都合がつかず、午後になったことがありますが、稀なケースです。
順調であれば、次の診察日は、3~4日後です。手術した方の目の眼底検査をするためです。
そこで問題が無ければ、1週間後。
その後2週間後に診察をすると、もう既に1か月を経過することになり、メガネの度数合わせの希望の有無を確認します。
近視の度数に人工レンズの度数を合わせた場合、術後早期に眼鏡を合わせるようにしていますので、ご希望によっては1か月を待たずに眼鏡は作ってしまいます。
1カ月の時点で特に困ることが無い場合は、必要になったら検眼をすることにして、結局眼鏡はいつ作るかは人それぞれで、バラバラです。
そこまで行ったら、術直後の診察は終了し、術後点眼も新たに処方することは無く、点眼も終了です。
その後は、3か月後 6か月後 1年後と検診を続けますが、中には転居したり、ドロップアウトする方もいます。
もともと緑内障等の持病で通院していた場合は、1か月後の検診がおわったら、元の診察頻度に戻します。
術後2年もたてば、そろそろ定期検診は卒業できます。
それでも再診希望の方は予約を取ります。やれやれこれで眼科通院が終われると、肩の荷を下ろす方も多いと思います。
その場合は、定期の予約を取るというより、何か目にまつわる困りごとが起きたら、その時に予約を入れてもらえばいいのです。
ずっと通院していないから とか 途中で通院を中断してしまったから といった心配をしないで、目にまつわる不都合が起きたら、診察時間中はいつでも電話で予約が取れますから、ご来院ください。
ただしこれは、白内障術後の方の話で、緑内障や網膜疾患等の持続的な治療が必要な場合は、再診日を守って治療を続けて頂きたいと思います。
予約の変更は可能ですし、連絡しそびれた場合でも、再度予約を取りなおすことはできますから。