前回オルソについてお書きしたところ、ご質問をいただきました。
オルソを子供が受けることが可能か?ということです。
前回書きましたように、オルソは酸素透過性の良いハードコンタクトレンズを夜間に装着することにより、角膜を平坦化し一時的に正視化させる治療です。
ですから、角膜が柔軟な未成年者と相性もいいですし、近視を遅らせる可能性があることや、日中のスポーツ等の活動時にメガネやコンタクトが不要になるなら、子供が受けることにメリットはあると思います。
ただし、日本眼科学会は、長期予後が不確定であること、患者本人の十分な判断と同意を求めることが可能で、親権者の関与を必要としないという趣旨から、適応可能な年齢は20歳以上としています。
オルソレンズ自体は、欧米人に比べて平面的な角膜をもつ日本人に合わせたレンズが、2012年に医療機器として厚労省から認可は受けていますが、オルソ治療に保険適応はありません。