スマホ内斜視
以前本ブログでも紹介しましたが、スマートフォンや携帯型ゲームが原因と考えられる内斜視が、最近急増しています。先日(12月27日)もNHKの番組で「スマホと若者の急性斜視」について取り上げられたところです。
昔から近視が進行する原因とされている近見作業(近くのものをずっと見続ける)は、目からの距離が30センチメートルくらいのことが多いのですが、スマホなど画面が小さい対象になると20センチメートル以下になってしまうそうです。そうすると距離が近すぎて、両目でものを見ることができなくなり、知らず知らずのうちに片目で見ている状態になります。これが続くと左右の目線がずれたままになり、物が二重に見えてしまうなどの症状が出現し、急に斜視になってしまうのです。治療には、矯正手術が必要になることがあります。
別のテレビ番組では現在の中高生は、1日5時間もスマホを見ているというデータもありました。使う時間や目的を、見直す必要がありそうです。また同時に、メガネなどの度数が合っているかどうかも重要です。少しでも気になることがあれば、ひどくなる前に眼科を受診するよう心がけましょう。 (前沢義典)