先日、4歳の子供さんが結膜炎で受診しましたが、4歳になると視力がうまく測れることが多いので、視力測定をします。
初めての眼科受診ということで、慣れないこともあるでしょうが、視力があまりでません。
両眼とも、遠視と乱視がミックスしていて、一番弱視になりやすい屈折値です。
伊丹市では、3歳児健診の際、眼科の診察もありますが、保健師によるアンケート調査で必要があると判断された場合、眼科医に相談となります。
その際、自宅で簡易の視力検査を済ませたうえで、検診に来ることになっています。
その目的は、弱視をなるべく早く見つけ出し、弱視訓練をすることで、視力を発達させるためです。
一般に、眼鏡さえかければ、視力がでると考えられていますが、視力の発達には、ある程度の年齢リミットあるので、遅くとも9歳ぐらいまでには、弱視訓練は終えておきたいのです。
幼い子供にメガネをかけさせることを躊躇する親御さんもおられますが、かえってその親心が仇となります。
弱視訓練といっても、適正な度数を見つけ出し、(目の調節力を緩めるための点眼薬を差した後1時間ほど経った状態で検査をする) その度数で眼鏡を作り、寝ているとき以外は常時、メガネをかけること 片目だけが弱視の場合は、一日のうち、何時間か良い方の目をアイパッチで隠し、細かい文字を拾ったり、プラモデルを作ったり、疲れたらゲームやDVDを鑑賞したり、などともかく悪い方の目のみを使う時間を持つように励ますこと。
そこまで過酷な訓練を強いることではありません。
月に1回眼科受診し、視力の確認をします。
斜視や弱視が気になる場合は、小児眼科の専門医の前沢先生の外来診察が、第2金曜日の午後にありますので、ご相談ください。
また大人の斜視は、局所麻酔での手術ですので、外来手術をご希望でしたら前沢先生の外来でご相談ください。