前回の野宗先生のブログで、近視とバイオレットライトについて書いていただきましたが、丁度そのプロジェクトの牽引役の鳥居秀成先生が、三四会奨励賞を受賞されたことが、数日前に届いた慶應医学部新聞に掲載されていました。
先生は中学の冬休みにすでに近視が増加していることを心配し、近視の研究に情熱を持たれたということですから、すごいことですね。
ただ先生ご自身もメガネをかけておられるのがちょっと残念ですが。
ヴァイオレットライト(波長360~400nm)が近視の進行を抑制できる可能性に気づかれたのが、入局5年ぐらいのときで、ヒヨコを使った動物実験で苦労しながら検証し、世界に先駆けて報告されました。
詳細は大学が、2016年12月にプレスリリースしていますので、ネットで検索すると直ぐに見つけられます。
簡単にいうと野宗先生が書かれていますように、ガラス窓やめがねのレンズ等の材質は殆どヴァイオレットライトをとおさないし、LEDや蛍光灯にも含まれていないので、特に幼少期は外に出て元気に遊ぶことが、ヴァイオレットライトを浴びることにつながり、ひいては近視の進行を抑制するということです。
ある意味、昔からの当たり前のことが検証された、証拠がでたということで、得心が行く結果となりました。
因みにヴァイオレットライトは、可視光線の中で、一番波長が短くてそれより短くなると紫外線ということになります。
以前のブルーライトのブログでも書きましたが、ヴァイオレットライトを浴びたくて外で2時間ほど遊ぶことは、近視抑制に有効そうですが、勿論紫外線も浴びることになり、いいとこ取りということは無理なこと。
だから知識として知ることは大切ですが、どう過ごすかは自分の体と心の声を聞きながら、人の意見にあまり惑わされないという姿勢も必要だと思います。