昨日の外来は夏休みに入ったからか、視力検査の子どもたち それもお父さんと一緒の子どもたちが多かったです。
その中で、今まで心因性視力障害という病名に分類される子供さんで、取り立てて病気ではないけれど、普通の視力検査ではなかなか視力がでない人が、来ていました。
診察室にいてもお父さんが子供に、よく見て とか 真剣にやりなさい とか檄を飛ばしている声が聞こえます。
どちらかというと、優しくゆっくり測るほうが、視力がでることになっているので、あれでは視力は出ないだろうな と思っていましたがカルテが回ってくると、なんと視力がでているではありませんか。
お父さんによると、うちの子供はやさしくするとダラダラするので、自分がいてピシッと活を入れることで視力がでると思ったそうで、さすがお父さん そのよみは当たっていました。
こういうお父さんは最近多くないようにも思いますが、いい情景を見せていただきました。
ただ一般的には、心因性視力障害は、うまく自分を表現できない、どちらかというと内気な子供とガミガミ口うるさい親の組み合わせに多いということになっていますので、ただずるけていて?視力がでないので叱咤激励して検査をするべきなのか、優しく励まして検査をした方がいいのかは、検査をする人が見抜く必要があるともいえると思います。