高齢者講習と白内障
最近高齢者による自動車事故が増えている、というニュースがあります。日本では自動車事故全体が減少している中、75歳以上のドライバーが事故を起こす割合は、増加しているそうです。実際には日本の人口構成が高齢化しているので、その比率が増えているように見えるだけだ、という意見もありますが
禅問答 手術日決めの風景
当然ですが、手術日を決めるのは、患者さんが手術の決断がついた上であることが前提です。個人差はあるでしょうが、最初から決意を固めて来られる方は別として、大分視力が下がってきましたね 日常生活に不便はありませんか 運転免許の更新がもうすぐだけど間に合うだろうか 知り合いが手術したけど
糖尿病網膜症を合併した白内障手術 手術体験談
ドクターから、「長い間、未治療で目を放っておいたのが悪いのだ!」と大変お叱りを受け、
難症例の白内障手術
白内障手術は、最近器械も補助薬品も進化し、とても安全にそして短時間にできる手術となってきました。手術時間が短いということは、感染の危険性が低下し、合併症のリスクも減るのですから、もちろん望ましいことです。ただある一定の割合で、難しい白内障の方がおられます。例えば、散瞳が悪い小瞳孔
ブルーライトと人工水晶体
サーカディアンリズムを司る第3の受容体は、ブルーライトへの感受性が高く、ブルーライトを昼間に浴びるのは、サーカディアンリズムを正常に保つために、良いというのが先週の結論でした。カメラとしての目は可視光線全域(420~564nmの波長)を見ていますが、時計としての目は青の波長(46
白内障手術日の具体的な決め方2
昨日久しぶりに来られた高齢の患者さんは、もう何年も前から白内障が進んでいました。免許の更新があるので、もし更新予定があるなら、そろそろ手術が必要だという一つ話をかれこれ3年以上前からお話していました。この時点で、ともかく更新にチャレンジし通ってしまうと、もともと手術が怖い方なので
白内障手術〜術後のはなしPart2
では今回は前回に引き続き、白内障の術後についてよくある症状や合併症について説明します。まず患者さんが手術後に感じやすい症状の一つに「異物感」があります。すなわち「目がコロコロする」などといったような症状です。白内障手術では数ミリのごく小さい傷口を作成して手術しますが、その傷口自体
白内障手術〜術後のはなしPart1
今回は白内障の手術後についてお話したいと思います。まずは見え方についてです。白内障手術が特に問題なく終了した場合、翌日ガーゼを外すと「まるで世界が変わったみたいによく見えます!」と言って下さる方は多くおられます。ですが実際には手術したすべての方がそう感じるとは断言できません。例え
白内障手術日の具体的な決め方
先日白内障手術の決断はついているけれど、自分のスケジュールをどのように調整したらいいでしょうというお問い合わせをいただきました。個別的には、受診していただいた上で調整しますが、ここでは一般的にはということで書いてみたいと思います。免許の更新日や年に1回~数回しかない特別なイベント
白内障手術〜眼内レンズについて
さて、今回も白内障手術に関する話題ですが、眼内レンズについて詳しい話をしたいと思います。白内障手術では濁った水晶体を除去するだけでなく、ピントを合わせるための眼内レンズを挿入します。この眼内レンズには細かく言いますと「単焦点眼内レンズ」と「多焦点眼内レンズ」の2種類があります。「