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白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
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落屑症候群 | 伊丹市の眼科|宮の前眼科|白内障手術・硝子体手術・斜視手術

落屑症候群

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2017/09/14担当:山本 洋子
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落屑という言葉は、聞きなれないかもしれません。

ふけ とか 垢といった組織の表面から脱落した不要物で、電顕などで成分を詳しく調べてみるとヒドロネクチン等の数種類の蛋白質が含まれています。

眼科領域でもそういったものが、瞳孔の縁や、水晶体の表面 チン氏帯といったところに沈着する人がいます。

角膜のすぐ後ろに前房という房水のたまるお部屋がありますが、そこを精査すると落屑がたまるタイプの目の人は、明らかに細胞が増加しているそうです。

落屑物質がたまっているだけで不都合が無ければ、特に治療はいりませんが、房水の流れが滞って眼圧が上がった状態が長期にわたると落屑緑内障となり、治療が必要になります。

落屑緑内障は、眼圧の変動が大きいことが有名で、知らずに放置していると重症化しやすいので、落屑がたまっていると言われたことがある方は、時々定期検査を受けることをお勧めします。

加齢とともに落屑が目にたまる人は増加し、80代以上の方の5~10%と言われています。ただ落屑があれば、全員が緑内障になるわけではなく、落屑があっても4人に3人は、眼圧は正常という統計があります。

ただし落屑があると、瞳孔の開きが悪く、またチン氏帯が脆くなりやすいので、水晶体がグラグラしやすくなり、白内障手術が難しい難症例ということになりがちなので、あまり高齢まで白内障を放置しないほうが望ましいです。