流行性角結膜炎(はやり目)
最近いわゆるはやり目の人が少し多い気がします。一般的には、夏に多く1~5歳を中心とする小児に多い病気です。散発的かもしれませんが、最近ご家族単位で複数の方がまとまって来院されました。主に手を介した接触感染ですから、徹底的な手洗い、消毒につきます。目の充血、めやに 以前にも書きまし
冬のアレルギー
花粉症は広く認知されていて、シーズンになると天気予報でも話題になりますが、この季節にも目のかゆみを訴える患者さんは意外と多いです。原因としては、ハウスダストが多いです。ハウスダストは通年性で、冬になると他の花粉症の原因が減るので、目立つということもありますが、やはり冬に増える理由
帯状疱疹
帯状疱疹は、高齢化に伴い増え続けています。帯状疱疹は、子供の時に水痘にかかった時にウイルスが体の中に入って神経節に潜むことが原因です。眼科領域でも、三叉神経の神経節に潜んだ水痘帯状疱疹ウイルスが、体力が落ちて免疫力が低下したときに活性化して、水疱を伴ったブツブツが、目の周り 頭皮
巨大乳頭結膜炎
あまり聞き慣れないかもしれませんが、主にコンタクトを使っている人に、それもあまり管理状況、使用状況が芳しくない人に起きるアレルギー性の結膜炎です。目やにが増え、充血し、レンズを入れるとすぐに曇る まばたきをすると、上にくっついて降りてこない等の不快な症状が目立ってきます。最近のコ
結膜下出血
白目がベッタリ赤くなるわりに、痛くも痒くもなく、でも見た目が痛々しい結膜下出血のことは、今までもこのブログに何回か登場しています。救急車で来院された方もいましたので、初めてその状態になった方は、奇病ではないかと心配になるようです。その詳細は、以前のブログを参照していただくとして、
はやり目とステロイドレスポンダー
はやり目という名前をきかれたことはあるでしょうか?結膜炎 その中でもウイルス感染で発症し、比較的治癒に時間がかかり、人にもうつす可能性のある、人騒がせな結膜炎のことです。ウイルス性というだけに、風邪症状が先行することも珍しくなく、耳の前のリンパ節が腫れたりすることもあります。幼い
結膜弛緩症について〜Part3
今日は前のブログに引き続き「結膜弛緩症」の治療法についてのお話です。治療法には大きく分けて2種類あります。まず一つは点眼による治療です。結膜弛緩症では弛緩した結膜がまばたきする度に目の表面と干渉してしまいますが、これにより表面の角膜や結膜に浅い傷ができてしまうことがあります。また
結膜弛緩症について〜Part2
前回に引き続き、今回は「結膜弛緩症」の症状についてお話します。結膜の弛緩(たるみ)は目の上にも下にも起こり得ますが、ほとんどの場合は下側に起こります。そして余った結膜は下眼瞼に乗っかかってしまうので、そのあたりの「違和感」が出たり、まばたきをする度にたるみが気になって「異物感」を
結膜弛緩症について〜Part 1
ちょうど昨日は東京で11月には初めてという積雪のニュースがあり、ここ関西もかなり肌寒い天気となりました。寒くなるとよく「涙が出る」といった患者さんが季節がら増えてきますが、今回はその涙にも関連する病気のひとつ、「結膜弛緩症」について解説したいと思います。この病気はみなさんにはあま
結膜炎について
水曜日担当の草場です。ずいぶん秋めいてきて、日中も寒くなってきました。本格的に秋に突入した感じですね。体調管理には十分お気をつけください。今日は、結膜炎について説明します。1)結膜炎とは? 私たちの目は、中心の黒目(くろめ)とその周りの白目(しろめ)の部分に分かれています。白目