花粉症は広く認知されていて、シーズンになると天気予報でも話題になりますが、この季節にも目のかゆみを訴える患者さんは意外と多いです。
原因としては、ハウスダストが多いです。
ハウスダストは通年性で、冬になると他の花粉症の原因が減るので、目立つということもありますが、やはり冬に増える理由もあります。
まず寒くなると、どうしても窓を閉め切りがちになったり、空気が乾燥していることもあって部屋の中で飛び散りやすいこと。
エアコンやファンヒーターなどの暖房器具を使うことで、ハウスダストが巻き上げられて飛散しやすいこと。
最近の家は気密性が高くて、すきま風が入るような構造が少ないので、いつも暖かくてダニの繁殖に好都合なこと。
もともとダニアレルギーは梅雨時に多かったのですが、最近は冬場も同じぐらい多くなっています。
対策としては、畳で寝るよりベッド ソファーは布張りより人工皮革か革製。 ファンヒーターを置くならカーペットの上ではなく床の上 ファンヒーターの近くのカーテンは布製よりロールカーテン 等々。
言うのは簡単ですが、すぐには難しいことです。
徹底掃除なども推奨されますが、往々にして家の中が大して掃除されていなくても全く平気な人もいますし、むしろ神経質なまでに掃除が行き届いていてもアレルギーが出る人を知っています。
皮肉なものですね。