水曜日担当の草場です。ずいぶん秋めいてきて、日中も寒くなってきました。本格的に秋に突入した感じですね。体調管理には十分お気をつけください。
今日は、結膜炎について説明します。
1)結膜炎とは?
私たちの目は、中心の黒目(くろめ)とその周りの白目(しろめ)の部分に分かれています。白目はその表面を透明の薄い膜で覆われていますが、これを結膜(けつまく)と呼びます。結膜は粘液を賛成して、目の表面にうるおいをあたえる働きがあります。結膜の中には細い血管がたくさん通っていて、結膜が何らかの刺激を受けることにより、それらの血管が太くなって、たくさんの血液が流れるようになり、白目が赤くなります。この状態を「結膜炎」といいます。
2)結膜炎の原因は?
結膜炎の原因は色々ありますが、起こりやすいのは主に3つあります。
・感染(細菌、ウイルス)
・アレルギー(花粉、ハウスダスト)
・空気中の刺激物質
感染には細菌によるものとウイルスによるものがあります。ブドウ球菌など細菌が 結膜炎を起こすと、目が赤くなり「目やに」がでます。目やにがたくさん出るときは、急性の感染症であることが考えられますので、すぐに眼科医の診察をうけなくてはなりません。一方、慢性の炎症では、目やには少なく、朝起きたときにまつ毛に少しこびりつく程度です。
ウイルスが原因である場合には、目が赤くなることに加え、風邪の症状である喉の痛みを伴うことがあります。目やにはさらさらしていることが多く、症状は1~2週間続きます。周りの人にうつる危険性が高いことが特徴です。結膜炎の人の涙のついたハンカチやタオルを介して感染することがありますので、注意しましょう。結膜炎の人と接しやときには、よく手を洗って感染予防に努めましょう。
アレルギーによる結膜炎もいろいろな種類がありますが、目が赤くなり、多くの場合目やにがでます。花粉症もアレルギーの一種ですが、この場合には強いかゆみを伴います。刺激性の煙や霧によって結膜炎が起こることがあります。結膜炎は一般に目の乾きによって症状がひどくなります。
3)他に目が赤くなる原因は
目が赤くなる原因は結膜炎だけではありません。無症状である結膜下出血や、特に目の痛み、かすみ、まぶしさなどを感じるときには、単なる結膜炎だけではなく、緑内障や角膜潰瘍、ブドウ膜炎である場合があります。これらを放っておけば失明につながる場合もありますので、目が赤いときには眼科医の診察を受けるようにしましょう。