Q 手術のリスクにはどんなものがありますか?起こった場合、どのように対処されるのでしょうか?
A 硝子体手術の合併症として、眼内炎・駆逐性出血・増殖硝子体網膜症、一過性高眼圧症、一過性低眼圧症、硝子体出血、網膜裂孔、網膜剥離、黄斑円孔、などがあります。
眼内炎・駆逐性出血・増殖硝子体網膜症、網膜剥離、黄斑円孔などに対しては再度硝子体手術を行う必要があります。一過性高眼圧症に対しては、点眼・内服などの投薬治療、一過性低眼圧症に対しては眼帯・創口の縫合、網膜裂孔に対してはレーザー治療、硝子体出血に対しては1~2週間の経過観察にて吸収されない場合洗浄を行います。
Q 黄斑上膜に対して硝子体手術を受けた場合、今より視力が上がらない場合もあるか、見えなくなることはありますか?
A 視力はほとんどの患者さんで改善しますが、黄斑上膜ができてから長期間が経過されている方は改善に時間を要する可能性が高くなります。ゆがみの軽減に関しては、視力改善よりもさらに時間が掛かります。
見えなくなる可能性もゼロではありません。起こる危険性は低いですが、眼内炎・駆逐性出血・増殖硝子体網膜症などの重篤な合併症が起こってしまった場合に、視力が低下する可能性があります。