細菌性結膜炎の増加
ここ数日、細菌性の結膜炎が増加しています。初冬のこの時期に多いのは、インフルエンザ桿菌ですが、流行しているいわゆるインフルエンザは、細菌ではなく、ウイルスですので名前は同じでも内容は異なります。 細菌性の結膜炎の場合は、感染力が弱いので、他人にうつす心配はそこまでありません。 結
水泡性角膜症
本日の一番のトピックスは、水泡性角膜症の治療に新しい選択肢ができ、2024年9月1日付で保険収載された ということです。 2017年から、京都府立医大病院 京大病院 国立長寿医療研究センター病院の3施設で多施設共同治験を実施し、有効性と安全性が証明された ということです。 この成
水泡性角膜症
あまり聞きなれない病名かもしれません。 簡単にいうと、角膜が腫れた状態のことです。 角膜の構造と関係がありますが、角膜というのは無色透明であってこそ、視力がでるわけですが、角膜の一番内側にある角膜内皮細胞が、絶えず角膜の水分量を調整して、角膜内にたまった水分を一定にしてくれている
幼児の結膜下出血
結膜下出血というのは、白目に真っ赤なそしてくっきりと境界のはっきりした血の固まりがある状態をさします。 血の固まりといいましても、出血量によっては、ほんの点としたものだったり、かなり厚みのあるブヨブヨした水たまりのようだったり、程度は様々です。 見た目のインパクトは大きいですが、
はやり目(流行性角結膜炎)が少し増加
当院は、はやり目の患者さんの定点観測医療機関となっています。 1週間に1回 患者さんの発生数を報告するのですが、1週間に8名以上だと警報レベル それが4名をきると収束に向かっている という判断になります。 現在はもちろんそこまで多いわけではない無いのですが、少し増えているな とい
プール熱(咽頭結膜熱)と流行性角結膜炎
今年は小児科領域のウイルス性感染症が増加しています。 眼科と関係の深いウイルス感染症 いわゆるはやり目については、今までもこのブログで書いてきましたが、この原因ウイルスも、咽頭結膜熱の原因ウイルスも共にアデノウイルスのため、小児科を受診後結膜炎症状についての心配で、来院される方が
眼軟膏の使い方
眼科では、軟膏の使い方に2種類あります。 目の周りの皮膚に塗る使い方と、目の中に入れる使い方です。 皮膚に塗るのは、普段の塗り薬と同じですから、その解説は省き、目の中に入れる方法を述べます。 いろいろな方法がありますが、一番入れやすいのは、鏡を見ながらやる方法で、瞼を下に引っ張っ
結膜弛緩症
結膜というのは、白目のところとよく患者さんは言われますが、正確には白目(強膜)の上に乗っかっている透明な薄膜を指します。 ですから皮膚同様、外界からの異物侵入の際には、第一番に戦ってくれる大切な働きをしています。 ただ加齢とともに皮膚がたむるように、結膜も段々緩んできて、下まぶた
角膜上皮剥離
この1週間の間に、角膜上皮がほぼ90%ほど剥離して目があけられず、まぶたも腫れ、重篤感でいっぱいの患者さんが2名来院されました。 もう少し軽傷の角膜の3分の1とか、4分の1が傷ついているという状態は、比較的よくありますが、ここまで大きくはがれていると、とても傷みますし、視力も低下
流行性角結膜炎(EKC)の届出基準の変更
眼科の中では、最も頻度の高いウイルス性感染症(ヒトアデノウイルス)の流行性角結膜炎については、今までもこのブログで何回か取り上げてきました。 今回の話題は、事務的な取り扱いに属することですが、この感染症は感染力が強く、院内感染 職場内感染 家庭内感染などで、大流行になることがある