当院は、はやり目の患者さんの定点観測医療機関となっています。
1週間に1回 患者さんの発生数を報告するのですが、1週間に8名以上だと警報レベル それが4名をきると収束に向かっている という判断になります。
現在はもちろんそこまで多いわけではない無いのですが、少し増えているな という印象です。
現在の全国でのはやり目の感染レベルと調べてみましたが、昨年と比較しても特に多いということもなさそうです。
兵庫県は全国平均以下となっていて、少し安心しました。
ただ感染力は強いので、職場や学校 家族内感染をおこしやすく、また学校保健安全法で感染力が無くなるまで登校禁止となります。
はやり目については、過去ブログにも何回か投稿していますが、充血や目やにが無くなるまで、長ければ10日~2週間近くかかる場合もあり、体は元気でも登校できず、なかなか厄介です。
大人の場合は、そのような規制はありませんが、保育園や小学校 介護施設 医療機関 等は、職場の方針に従ってもらうように伝えます。
アデノウイルス感染症ですから、特効薬はなく、感染してしまったら、全工程を経過しないと治らないわけですが、症状を緩和し、細菌等の混合感染を防ぐために、抗生剤点眼 ステロイド点眼薬を処方します。
一番大切なポイントは、感染を広げないことと、結膜炎が治った頃合いに、角膜に濁りが出る場合があるので、点眼を中止する前に、再度眼科受診をして、点眼を中止しても大丈夫かを確認することです。
感染を広げないことは、ともかくよく手を洗い、手指のアルコール消毒をすること 目やにや涙等の分泌物を拭いたティッシュはひとまとめにして、こまめに処分すること 点眼薬の共有は、絶対しないことです。
点眼薬はどんな薬でも共有はしない方がいいです。考えている以上に、点眼の仕方によっては、点眼瓶の中の薬は汚染されています。