今年のゴールデンウイークは、後半晴天に恵まれ、気持ちの良い旅ができました。
実は前半の4月末にも、雨天の中、山口県内の山陰本線や美祢線という、廃線も取りざたされるローカル線に、乗ってきました。
現在の日本においては、どんな鄙びたところへ行っても、人っ子一人いないといったことは無いのですが、今回はアルプス地方の雄大な山脈や富士山を眺めて、人が多くいても、自然の雄大さの前には、個人の力は、微小なものだなと感じ入りました。
今回の旅は、距離的にもまた2泊3日という時間的にも、いつもの慌ただしい1泊2日の旅にくらべると、堪能できました。
時間的には余裕のあった学生時代のように、周遊券を使って2週間ほどゆっくり旅をするなんてことは無理ですが、これはもう少し先の引退後の楽しみにとっておきます。
時間に縛られる旅なんて真っ平だと、学生時代は思っていましたが、今はその限られた時間内で、効率よく旅をするためにルートを作るのが、楽しみになっています。
本当のことを言うと、時刻表と首っ引きになってルートづくりをしている時の方が、楽しいぐらいです。
今は贅沢になって、できたら特急列車に乗りたいし、可能なら飛行機も利用したいぐらいです。
いわゆる鉄道マニアではないので、急ぐ旅であれば、飛行機の方を好みますが、連続した旅として思い出に残るのは、やはり鉄道旅だと思います。
今回は紀伊半島をぐるりと回って名古屋に行き、中央本線を利用して岡谷で2泊。
紀伊半島を一周するには、特急列車を新宮で乗り継ぎ、たった2本の列車で貫徹できます。
一番南の新宮での乗り継ぎ時間に、こじんまりしたお寿司屋さんで、さんまの馴れずしと日本酒1合をいただきました。
大丈夫かと最初に確認されたのは、食べられるかという意味かと思いますが、馴れずしというのは、かなりの発酵食品なので、本格的な場合は匂いが強烈で、好き嫌いが分かれる食品だからだと思います。
私自身は、主人が和歌山県出身だったので、義母の好物ということで、何回か食べたことがありました。
癖になる味で、すし飯に当たる部分は柔らかくてふにゃふにゃした食感。
以前食べた時ほどの匂いは強くなく、多分観光客用に食べやすい状態で出してくれているのでしょう。
ちょっと私には、物足りない面はありますが、普段は食べられないものですから、満足。
久しぶりに和歌山でのあれこれを思い出し、懐かしい気持ちを抱いたのは予想外のことでした。
昨日帰ったばかりで、鮮明に覚えているので、たった半日のことを書くだけで、こんなに長くなってしまいました。
今日は今から、子供たちとごミサ後に、三宮の下町でも本格イタリアン、という噂のお店に行く予定なので、中途半端なことですが、これでひとまず筆をおきます。