白内障手術について-術後点眼薬
白内障の手術後、3種類の点眼薬をさします。 抗生剤の点眼薬1種類と、抗炎症剤の点眼2種類です。 抗炎症剤は、ステロイド系と非ステロイド系の2種類ですが眼科において、それぞれの薬の役目が違います。 一般にステロイド薬は、手術はもちろん、自己免疫疾患やアレルギーなど、原因がはっきりし
白内障手術について-両眼同時手術
日帰りでありながら両眼同時手術という例も、数の上では圧倒的に少ないながら、行っている施設もあります。 メリットとしては、通院回数が減らせるので超多忙な方や、手術室への入室自体が怖いという思いがある場合は一回で済ませられることが、メリットといえばメリットかもしれません。ただこれを書
白内障手術について-術後の安静について
何回かお書きしたように思うのですが、わりとよく聞かれます。 安静というとベッドに入って休むというイメージを持ってしまうのですが、手術を受けたということは、非日常な事柄ですから、普段行きつけないところに行った時と同じような休養を取るというイメージでいいと思います。 つまり元気のある
白内障手術について-左右の目の手術を受けるタイミング
当院では、両眼同時手術は行っていません。 もし自分が受けるとしたらと考えたら、大丈夫と思っていたとしても、リスクは分散したいので、同時に受けたくないと思うからです。 ただし、進んだ認知症や精神疾患等のために、やむを得ず全身麻酔を行う必要がある場合は、麻酔をかけるリスクも考慮に入れ
白内障手術について-術後の眼鏡作成
手術時に入れた人工水晶体の度数によって、ピントの合い方が変わりますが、それによってメガネを作るタイミングも少し変わります。 単焦点レンズで、手元が30センチぐらいの普通の姿勢で見える状態に合わせた場合は、近視ですから、普段テレビを見たり、外出したりする際には、メガネが必要で、早速
白内障手術について-人工水晶体
白内障手術では、原則的に人工水晶体を眼内に収めることが必要です。 水晶体は凸レンズですが、それを手術の時に濁りとともに除去してしまいますから、そのまま放置すると、かなり強い遠視の状態です。 まだ人工水晶体を入れる手術が保険適応ではなかったころは、ご高齢の方が手術後凸レンズのメガネ
白内障手術について―他科の手術とのタイミング
白内障手術の日程を組む際、外科 整形外科 泌尿器科 婦人科 等他の科でも手術が近いうちに予定されている場合があります。 実際、眼科も含め3科の手術予定がある方もいました。 そうなると、患者さんは色々な医療機関の都合に振り回されることになりかねません。 はっきりしていることは、緊急
白内障手術について-手術中の痛み
本当によく聞かれる質問ですが、手術操作で痛みを感じることはまずありません。 麻酔は、点眼麻酔が殆どです。消毒等の手術前の処置を除くと、手術自体にかかる時間は、5分~8分ぐらいと短時間ですから、点眼麻酔で十分なのです。 最初から、難症例で長時間かかることが予想されるときなどは、テノ
白内障手術について-術後日常生活に戻れる目安
これは人それぞれですが、もともとの日常生活がハードな人は、体力があることが多いですが、戻るべき日常もハードなわけですから、皆さんにお話しする目安は大体同じです。 日常的な身繕いは、およそ一週間で元に戻れます。 入浴 首から下のシャワーは、術翌日眼帯が取れたら可能です。 洗髪 洗顔
白内障手術について-人工水晶体の度数の決め方
白内障手術を受ける決心がついた後、必ず患者さんとお話しするのは、手術後どこが一番みたいかということです。 白内障手術というのは、濁ってしまった水晶体をきれいにしただけでは、ピントを合わせることはできず、はっきりとモノをみることはできません。 そこで、昔のように、水晶体を全部丸ごと