コホート研究と白内障手術
コホート研究という言葉は、あまり聞きなれないかもしれませんが、大切な疫学的研究法です。 例えば、ガンになる人とならない人の要因どこにあるか ということを調べたい時、まず 年齢 居住地など一定の条件に合う対象集団を設定し、どの様な生活をしているかなどの要因(食事内容 喫煙 飲酒など
新型コロナ感染症蔓延中の花粉症患者さん
今年もそろそろ花粉症のピークは、終わりを迎えそうで、ホッとしている方も多いと思います。 本当に申し訳ないことに、私自身は花粉症がないので実感には乏しいのですが、今年の特徴は花粉症の発症時期が早く、また発症者数は去年が少なかったこともあり、統計上は去年の3倍という結果のようです。
糖尿病と目
この1か月の間に、別件で眼底検査をしたところ、初期の糖尿病性網膜症と思われる患者さんが複数いました。 小さな毛細血管の瘤(毛細血管瘤)が点在していたり、白い点状の固まり(硬性白斑)がところどころ見られたり、というところから始まり、眼底が見られないぐらい硝子体出血におおわれ、網膜が
ご復活祭
今日は、クリスチャンの一番の記念日 イースターです。 ごミサへの参加制限は相変わらずですが、心配しなくても段々ごミサに参加する人数は自然的に減っている気がします。 私個人の好みは、ザワザワしているより静かな方が好きなので落ち着くわけですが、教会に限らず、世界中がシーンと落ち着いて
白内障手術について-白内障の症状って?
白内障の症状について改めて問われると、どうお伝えしようかと思うことがあります。 なぜなら、すでに水晶体の濁りが出てはいるものの、視力が1.0前後と良い数字が検査結果として出ているからです。 今の見え方が、すでに濁りを通してみている状態で、子供たちの1.0とは明らかに質の違う見え方
インターロイキン6(IL-6)測定試薬が保険適用
インターロイキン6というのは、あまりなじみのない話題かもしれませんが、昨年の10月にこのブログにも書いたことがあります。 ご興味があれば、読んでみて頂きたいのですが、IL-6というのは、新型コロナウイルス感染症の重症化リスクを判定する際に役立ちそうな、5種類のバイオマーカーの一つ
スポットビジョンスクリーナー(SVS)
このスポットビジョンスクリーナーは、幼い子供の弱視を早期発見することを主目的として、2015年に発売開始されて以来、眼科というより小児科領域の先生に支持されて普及していきました。 フォトスクリーナーとも呼ばれるこの器械は、ちょっと暗めのお部屋で1メートルほど離れた所からまっすぐ前
京阪神
関西在住の方は体感として、京都 大阪 神戸の関係性というか距離感は共有していると思います。 京都は歴史ある古都で住人も気位が高い 大阪は商いの町で陽気でいらち 神戸はハイカラで開放的。 本当はそんなにステレオタイプなわけはないのですが、先日久しぶりに野宗先生の慰労会のために京都に
多焦点レンズと選定療養
多焦点レンズを用いた白内障手術は、ちょうど1年前の2020年3月をもって、先進医療から外れ、選定療養の扱いとなりました。 大きな違いは、先進医療を行う医療機関の場合、近畿厚生局に届けるだけでなく、ある一定の基準を満たしているという認可が必要でした。 もちろん宮の前眼科でも認可を受
野宗先生の外来について
野宗先生は、隔週金曜日に外来を担当していただいておりましたが、4月より大学の人事異動で滋賀県の病院に転勤となられます。 そのため今後は、月に一度の土曜日の眼瞼手術 涙道手術等の小手術 ボトックス注射や硝子体注射等の処置のご対応のみとなります。 残念ですが、いつの日かまた外来でお会