どうでもいいけど面白いランキング 例えば住みたいまちランキング などを良くネットで見かけますが、大学的神戸ガイドという割と本格的な分析をしている神戸本の中で、スイーツについて紹介されていました。
今は日曜日の午前。
この時間帯にふさわしい話題かもしれません。
神戸を代表する産業は、まず神戸ビーフ 神戸エレガンスと表現されるアパレル 灘五郷にまたがる清酒 日本の洋家具発祥である神戸家具 貿易地として発展した真珠加工業 そして神戸スイーツ。
これらの中で、1995年から2014年の20年間で売り上げ 企業数 従業員数 全てでマイナスを示さなかった地場産業はスイーツ産業のみだそうです。
神戸と横浜はよく似た都市として比較されますが、歴史的に両者が港湾都市で、異国との文化交流 経済交流があったことが共通項で港がキーポイント。
神戸で洋菓子産業が栄えた要因として
1.神戸港は欧州経路の窓口(横浜港は米国)だったことにより、ゴンチャロフ氏(ロシア革命の亡命者として神戸に移住) そしてモロゾフ氏(この方もロシア革命の亡命者)が神戸で洋菓子店を開始。
2.関東大震災により、ユーハイム氏をはじめとして、領事館や職人などが移住してきた。
3.居留地があり、西洋の生菓子を知る消費者が存在していた。
4.阪神間の起業家 高所得者層が住吉村(現東灘区)に移住してきて、西洋の生菓子に対するニーズを持っていた。
5.深江文化村(現東灘区)にヨーロッパからの芸術家が集積していて、夜会が頻繁に開かれ、需要があった。
と分析しています。
では現在の様子はというと、総務省統計局の家計調査年報(2005~2018)によると、この14年間の年間洋生菓子への支出平均額は、1位が神戸市 2位仙台市 3位京都市
1位の神戸市は、所帯当たり1年間で平均1万円近くを洋生菓子に支出。
2位の仙台市より1割近く多い金額を、洋生菓子に支出しているそうです。
分析を変えて、同期間の全国の県庁所在地と政令指定都市の年ごとの支出を見ると、時に1位に金沢市や山形市 大阪市などが入ることがあるのですが、毎年必ず上位3位内に入っている都市は神戸市のみ。
統計年から年数が経っているので、現在はどうかわかりませんが、京阪神の中ではちょっと遅れをとっている神戸。
地場産業は地元民として、応援したいと思います。