白内障の疫学
白内障の治療法がほぼ確立されているため、昔のようにどのような人がなりやすい とか、環境要因とかはあまり云々されなくなってきました。 たまたま読んでいた資料に、久しぶりにまとまった記述がありましたので、ご紹介します。 ソースは、慶応大学病院が一般の方にも読みやすい文章で公開している
白内障にならないために日常生活で気をつけること
先日の外来で、まだ若い女性がとても真剣に、絶対白内障手術を将来受けなくてもよいナチュラルな手立てはないでしょうか?と聞かれました。 白内障世代ではない方で、しかも今のところ全く白内障の気配もないので、少し驚きをもって聞いていました。 質問内容としてはよく聞かれることですが、だいた
白内障で目がかすむなんて知らなかった。
外来が始まり、懐かしい患者さんだったり、新しい患者さんとお会いできるのは、嬉しいことです。 患者さんは高齢化していますし、私も(実は赤ちゃんだって同じなのですが)日々高齢化する一方ですので、時に会話がかみ合わないこともあります。 先日は面白い会話がありました。 12月ぐらいから
日帰り白内障手術と入院手術 どちらが多い?
こういった統計は、あまり古いと意味がなく、新しいものはないかなと探してみました。 そうすると、2022年10月に発表された、厚労省 保険局発の 医療費の適正化計画の見直しについて というまとめの文章をみつけました。 大雑把に行ってしまうと、後発医薬品の普及率や白内障手術の日帰り化
白内障との付き合い方
昨今何とかフレイル という言葉を聞くことが多いです。 もともとは、日本老年医学会が2014年に提唱したのが始まりで、frality(虚弱)の日本語訳です。 単にフレイルといえば、下肢の筋力低下によって歩行速度が低下 それに伴って活動能力や移動能力が低下すること を指すようですが、
自分の白内障はどの程度なのか?
よく患者さんから聞かれることとして、自分は白内障にかかっているのか その程度はどの位なのか 手術が必要なのはいつ位か が挙げられます。 この話題については、かなりよくこのブログで取り上げてきたつもりです。 私の私見の場合もあれば、学会の知見や、厚労省の統計的なものなども書いてきま
白内障の手術時期の決め方
え、またこの話題 とお思いの方もおられるかもしれませんが、大概の方は過去ブログはご存知ないでしょうから、また書きます。 白内障は、ある程度の年齢になると水晶体の透明性を失い、弾力も落ち、コントラストも落ち、視力が下がり見えにくくなる状態です。 白内障は有名な病気ですから、多くの方
アトピー性皮膚炎と白内障
アトピー性皮膚炎の患者さんの白内障発症率が高いことは、有名です。 以前は糖尿病性白内障 ステロイド性白内障 外傷性白内障 というように、原因ごとに水晶体のどの部位に好発するか とか視力低下を自覚するまでの期間 などを論じたり教科書に書かれたりしていましたが、最近そのような話題はあ
白内障にならないためにできること
時々白内障手術は絶対受けたくないので、今から自分の努力で、白内障にならないために何かできることは無いですか?と大変前向きな質問を受けることがあります。 大体40~60代前半位の若めの女性に多い気がします。 眼科医としては、白内障は洗練された手術が可能となり、場合によっては屈折矯正
術後の洗眼・洗髪はいつから?
今までも何回か書いてきましたので、今更の感がありますが、先日術後1か月になる患者さんがソロソロ顔を洗ったりしてもいいかな? と聞いてこられました。 軽くショックです。この暑いのに、看護師さんたちも詳しく説明してくれたはずなのに、もしかしたらずっと我慢していたのかと。 よく聞いてみ