よく患者さんから聞かれることとして、自分は白内障にかかっているのか その程度はどの位なのか 手術が必要なのはいつ位か が挙げられます。
この話題については、かなりよくこのブログで取り上げてきたつもりです。
私の私見の場合もあれば、学会の知見や、厚労省の統計的なものなども書いてきました。
でもよく考えれば、このブログが当院の患者さんにどの程度浸透しているのかはわかりませんし、同じ感じの質問を手術を決めるにあたって多くの患者さんはされます。
そこで、ごく最近質問された患者さんもおられましたので、今回は日本白内障学会のQ&Aから引用してみます。
Q いつ白内障手術をすればいいでしょうか?
A 白内障が進行すると、かすんだり、まぶしくなったり 物がだぶって見えたりします。
視力がいくつ以上悪くなたら、手術を行うなどの基準はありません。
目を使う仕事をされている方は、少しの白内障でも仕事や生活に支障をきたすこともあります。
例えば、車を運転する時にセンターラインが二重に見える、 方向を示す矢印が見えにくくなるなど、日常生活に不便を感じた時は、白内障手術によって見え方が改善する可能性があります。
まずは眼科医に相談してみましょう。
具体的な例は多く挙げられていませんが、日常生活や職業生活に不便があり、それを改善したいと思えた時に受けるとよい ということです。
それもすぐさまということではなく、眼科医と相談しながら あるいは白内障以外の病気の有無を確認するために、まず診察を受けてから決めてください ということだと思います。
ただあまりに長く引き伸ばすと、手術自体が難しくなり、時間もかかり、リスクは高くなるので、手術をする側の意見としては、いたずらに長く待ちすぎるのは、百害あって一利なし だと考えるのが一般的です。
白内障の程度については、2年ほど前に、白内障の程度分類というブログをあげていますが、それはあまり今の時代には現実的ではないことを書いています。
もし宜しければ、ご参考になさってください。