以前スマートリングについて書いたことがありますが、こういったウエアラブル端末を利用して健康管理を行っている方も多いと思います。
私の例で言うと、スマートリングを装用して眠ると、睡眠時間はもちろん レム睡眠の時刻・持続時間 浅い睡眠 深い睡眠それぞれの時刻・持続時間を教えてくれます。
また私の生活パターンから、最も活動に適した時間(朝型か夜型かといったようなこと)や安静時の心拍数や呼吸の状態 等をグラフ化してくれます。
また睡眠以外にも、ストレスレベルや、酸素レベル 皮膚温度 歩数 消費カロリー等を勘案して、QOLスコアまで出してきます。
ある程度データが溜まると、月間や週間のグラフやコメントまで出てくるのですが、このデータは果たして信頼できるのだろうか といつも疑問に思います。
たとえば、歩数に関しては全くアナログな、首から下げるとてもシンプルな歩数計を使っていましたが、その時のデータとかなりずれがあります。
来客があって、全く院内からでない場合は、丸1日で数百歩どまりという驚愕の数字のこともありましたが、このリングはそういう日でも数千歩 となっています。
しかもリングは仕事中はつけていないので、より少ないはずなのですが、今までの感覚からすると、旧式の万歩計の方が正確そうです。
また睡眠については、寝た時間と起きた時間は正しいのですが、レム睡眠については自分では知る由もありませんが、多分正しいのではないか といった程度です。
酸素レベルは、自分自身の体調はいつもいいと思っているので、ほとんど変化なく98%。
睡眠については自分で判断できないものの、結局私にとって有益かどうかというのは、ちょっと微妙な気がします。
糖尿病患者さんにおける血糖値測定について、以前持続グルコースモニタリングという方法のことを2年前位に書いたことがありますが、これは正確であることが保証されています。
でもスマートウオッチにおける血糖値の正確性は、今のところ保障されていませんし、米国のFDAでは、スマートウオッチにおける血糖値測定については、正確性が担保されていないと、注意喚起されているようです。
近い将来可能になりそうな気もしますが、睡眠程度であれば、スマートリングでもいいでしょうが、血糖値等病気に関わるばあいは、そのデータの信頼性については、良く調べてみた方がいいと思います。