白内障術後の通院については、術翌日は眼帯を外し視力を測定。
術後の感染症や眼圧上昇等の問題が発生していないかを確認するため、必ず受診していただく必要があります。
その後の診察日は、患者さんと相談して決めますが、翌日の診察で問題が無ければその後数日の間に、眼底検査を含めた診察を行います。
稀ですが、術後点眼の中にステロイド系の薬剤が含まれるため、高眼圧になる場合もあり、眼圧チェックも大切です。
その後、1週間後 2週間後と診察し、大体1か月で安定していたら、点眼は終了です。
その後の診察期間は、1か月 3か月 6か月 と期間はあいていきます。
昨今抗生剤の長期使用による耐性菌の出現が問題視されており、また角膜の状態が脆弱な場合は、薬剤点眼自体が角膜を傷めることもあり、場合によっては点眼内容や期間を変更することもあります。
昔は長期の点眼は普通でしたが、現在は術後点眼期間は、日本における平均値は約1か月となっています。
米国では1~2週間ということですから、段々短縮傾向にあることは確かです。
稀に黄斑浮腫が発生した場合は、非ステロイド系消炎点眼薬が著効する場合もあり、むやみに短期にすればよいというわけでは無いですが、一人ひとり患者さんの病態を観察しながら、適宜対応する必要があると考えます。