生物学的な老化の速度は、生活習慣・遺伝・環境等によって変化すると言われています。
老化の危険因子との関連を統計的な処理をして、上海交通大学のLijie Kong先生が発表された結果のサマリーが載っていたので、ちょっと興味本位にのぞいてみました。
母集団は、欧州の最大100万人を対象とした遺伝子関連研究(GWAS)からの抽出ということです。
結果の羅列だけが載っていたので、簡単にそれを一部転記します。
老化の加速因子
1位 喫煙
2位 アルコール摂取増加
3位 ウエスト周囲径増加
4位 昼寝
5位 体脂肪率増加
6位 BMI上昇
7位 CRP増加
8位 中性脂肪値上昇
9位 小児期の肥満
10位 2型糖尿病
老化の減速因子
1位 教育年数が長い
2位 所帯年収が高い
一言でいうと、体重増加 生活習慣病の放置が老化を促進することが推測される という結果でした。
ただ最近精力的に、気楽で幸福な加齢を推奨して多くの著書を書かれている精神科医の和田秀樹先生は、高齢になってからは明るい気持ちで、好きなものを食べ、適度に飲み、喫煙さえ禁止することも無い。
とご自分の血液検査の結果も公表されて、気楽に生きよう と語りかけておられます。
老化を遅らせるというお話とは違い、すでに高齢になってからの生き方ではありますが、生き方の好みはそれぞれの個人の自由が許されている現代。
でもこういった統計を駆使した健康志向のプロパガンダが多い昨今。
どう生きるかは、本当に人それぞれですね。