今年も3/12(日)~3/18(土) 世界緑内障週間が開催されます。
検診などのイベントの他、ライトアップイングリーン運動(緑内障のシンボルカラーである緑色に点灯することで緑内障という病気について知ってもらう啓発活動) も例年通り開催されます。
電気代が高騰している折にも引き続き また新規に参加して下さる施設に感謝しています。
関西地方では、京都タワーが3/17 神戸のモザイク大観覧車 3/12 奈良県郡山城跡一帯 3/16 となっています。点灯時間はそれぞれ違いますので、ご関心がある方はご確認下さい。
この運動が伝えたいメッセージは、早期発見・継続治療・希望
緑内障は現在日本における中途失明原因の第一位ですが、日本緑内障学会はこの現状は近い将来脱することができると信じている と述べています。以下引用します。
その理由は、緑内障の診断と治療の進歩。OCTを含む眼底検査により、極早期の緑内障の診断率は格段に向上。さらに、多くの点眼薬の登場により、より低い眼圧レベルに保つことができる。
更に緑内障手術の進歩。これらのことにより、早期に診断された緑内障が視力レベルを下げる確率は、今後大幅に低下すると考えている。
ただ初期の緑内障は、その特性として自覚症状が非常に少ない。
そのため、多くの患者さんは診断されることなく知らない間に進行、あるいは治療を開始しても途中で継続が途切れることがある。
また緑内障の診断がついたことにより、精神的なストレスや不安を抱えてしまうことがある。
長期間の治療になるため、そういった心の支えになるのは、緑内障に対する正しい知識と、主治医や仲間や家族とともに希望をもって病気と向き合うこと。
こうした背景から、早期発見・継続治療・希望をキーワードに啓発活動が非常に重要と日本緑内障学会は考えています。
私も町医者の一人として、ささやかながらお役に立ちたいと願っています。