予想では近畿地方では、2/22頃からスギ花粉が飛び出し、最盛期は3月上旬から中旬。
ヒノキは4月上旬から中旬以降までが最盛期となっています。
確かにそろそろ花粉症の方の来院があります。
今年はかなり寒かったと思いますが、その恩恵は今のところあまりない とのことです。
参天製薬の方が、アレジオンLX点眼の資料をもって営業? いえアカデミックなエビデンスのある統計結果を教えてくれます。
その資料を少し紹介しますが、わりと当たり前のことが書かれています。
まずアレルギー性結膜炎の自覚症状の1位は、掻痒感 2位 くしゃみ 鼻汁 3位 鼻閉 4位 充血 5位 眼脂
2位 3位は鼻の症状だからちょっと と思うのですが、1993年~1995年の統計結果 ということですからそもそもだいぶ古いもの。
患者さんが点眼薬に求めるのは、かゆみを抑えること。
抗ヒスタミン点眼薬を使った花粉シーズン中我慢できない痒みは、1日に何回かと問われて、一番多かったのは、数えられないくらい。
これを見て、私は花粉症経験がないので、正直あまり深く考えていなかったのではないかと思いました。
もし自分が一日中痒かったとしたら、仕事の能率ややる気がそがれてしまう ということを実感しました。
痒くなったら点眼するというのをリアクティブ点眼 指示通りさして痒くない状態をできるだけ保つ点眼法をプロアクティブ点眼 と呼びますが、定時にさして痒みループを発生させないように努める方法のことです。
そうなると痒みの最盛期では間に合わないので、早めに点眼開始をということになるのでしょう。
私が花粉症だとしたら、いつから痒みが始まるかは年によって違うわけですから、飛散開始の2週間前というより、実際に軽いかゆみを感じたら、プロアクティブ点眼(なるべく回数が少なくてよいもの)をさして様子を見、症状が取れたらそのまま続ける。
回数が少なくてよいというのは、今のところアレジオンLX点眼しかないわけですが、目薬をさすことに煩わされない為には、良いことだと思います。
その2回点眼で効果が感じられないようなら、抗アレルギー点眼薬では限界があるということですから、炎症の程度に応じて、ステロイド点眼薬を併用するということは、避けられないでしょう。
ただ初期から強い炎症が起きる場合や既に強いかゆみや、結膜のただれが起きている場合は、最初からステロイド点眼薬が必要となることは、やむを得ないと思います。
既にアクティブになっている状態で、プロアクティブ点眼薬のみで症状が治まらないというのは、実際の現場ではよく見かけることです。
ステロイド点眼薬を使う場合、使用後1か月位の時に眼圧をチェックし、ステロイドレスポンダーではないことを確認しておきたいと思います。