車の運転免許の取得・更新時には、必ず視力検査があり、その条件を患者さんに聞かれましたので、ここにまとめて記載しておきます。
免許の種類によって3通りあり、原付 普通 大型・特殊 と分かれています。
大型・特殊は深視力といって、遠近感や立体感を調べる検査もあります。
この検査が不合格になる一番多いケースは、視力の左右差を矯正していない場合です。
原付の視力条件は、両眼で0.5以上。一眼が見えない場合は、見える方の目の視野が左右に150度以上で、かつ視力が0.5以上であること。
普通免許は、両眼で0.7以上 かつ 一眼がそれぞれ0.3以上であること。一眼が0.3に満たない場合は、他眼の視野が左右に150度以上で、視力が0.7以上であること。
大型・特殊免許の場合、両眼で0.8以上 かつ一眼がそれぞれ0.5以上であること。先に書いたように、深視力の検査にも合格しないといけません。
以前宮古島に行ったときに乗ったタクシーの運転手さんが、白内障の手術を受ける予定だけれど、今はちょっとかすんでいる とのお話を聞いた時、あまりに正直な発言に少し恐れをなしたのを思い出します。
更新の間隔は3~5年で、ぎりぎり通った場合でも更新できたことでほっと安心して、次の更新まで手術を先延ばしにすることは、珍しくありません。
皮肉なことに職業ドライバーの人の方が、余計にそういった傾向があるように思います。
手術をすることで仕事を休まないといけない期間のことや、術後の視力について普通の人以上に心配があるからでしょう。
その気持ちはわかりますが、免許の更新における視力検査の正確性も、はっきりしないのですから、勇気を出して眼科を受診してみてほしいと思います。