先週は、眼科以外のスペシャリストに会う機会がありました。
スペシャリストになるというのは、何時間でも没頭できる好きなことを見つけることができた幸せな人であれば、簡単なことかもしれません。
努力が必要なのではなく、呼吸をするようにそのテーマに取り組んでいたら、知見が蓄積し誰よりも詳しくそのことについては、語ることができるようになる。
但し蓄積するべき時間は、とても長い。
テーマが、広く人類の役に立つものであれば、それは人に知られるところとなり、多くの人の尊敬を集め場合によっては、ノーベル賞などがいただけるかもしれない。
テーマが偏っていても、広くヒトの感性に響くものであれば、芸術家として尊敬を集めるかもしれません。
テーマが人道から外れていたら、場合によっては刑務所に入れられる犯罪行為として、断罪される可能性もあるでしょう。
テーマが平凡であったとしたら、同好の士以外からは見向きもされないただの趣味に終わる可能性もあります。
私が最近であった方は、世間一般からの評価としては、失礼ながら平凡ということになってしまうかもしれませんが、人生でなすべき勤めを果たしつつ、自分に許された時間は大切に、目立たず好きなことに没頭できるその生き方は、とてもきらびやかなものに見えます。
しかもその語り口は、謙虚で穏やか。
有資格者や、有名人 もっと困るのは有名人好き というジャンルに興味のある人とは、全く反対のベクトルを目指す人たちに、私は心惹かれるようになりました。
できたら私も、密かに没頭できる趣味を深め、一生かけてスペシャリストを目指したいと思います。