呼吸器内科の倉原先生のブログを時々拝見しているのですが、今年のインフルエンザ流行について言及されていたので、ご紹介します。
このところ毎年、インフルエンザと新型コロナの同時流行を懸念されながらも、流行しないということが続いていたが、今年こそ流行するかもしれない。
ウイルス干渉(同時に2種類のウイルス感染症は流行しない)のおかげで、コロナ禍ではインフルエンザは流行しないという見解通り、実際コロナが流行中だった過去2年間は、インフルエンザは流行しなかった。
しかし今年はもしかしたらインフルエンザが流行するかもしれないという見解を述べておられます。
根拠は、オーストラリアは南半球にあるため、夏にインフルエンザが流行する。
そのため日本の冬のインフルエンザの流行を予測する際に、オーストラリアの流行状況を参考にすることが多い。
そして2022年のオーストラリアのインフルエンザ流行の状況は、例年より2~3か月早い4月末ぐらいから罹患者が増え、ピークは5月下旬から6月上旬。8月下旬には終息した。
罹患者数も多く残念ながら、過去2年とは異なり、新型コロナとインフルエンザは同時流行が起こり、ウイルス干渉というロジックはあやふやであることが示されたと述べられています。
もし同様のことが起こるとすると、例年より早い流行ということですから、日本だと年末位から流行が始まるかもしれない。
この予想は当たらない事を願いたいですが、もし例年インフルエンザワクチンを接種する方は、早めに受けた方がよさそうです。