以前にもウエアラブルデバイスについて書いたことがあります。
スマートウオッチに既についている機能には、睡眠測定として、いびきの検出 レム睡眠や深い睡眠等の4つの睡眠段階を記録や分析。
心拍数や体脂肪率 骨格筋量 心電計として不整脈の発見。
歩数 消費カロリー 運動の記録。
自分の身体の情報を色々教えてくれて、しかも分析までしてくれる。
近い将来持続血糖測定が可能になるというペーパーも読んだことがありますが、これはどうやらハードルが高いようです。
スマートウオッチで簡易的に測るのでなければ、血糖測定装置としてもう既に手軽に、楽天やAmazonで手に入れることができる状況になっています。
そこまでではないけれど、血圧を測るような感覚で、血糖値も知りたいということは、今のところスマートウオッチでは無理なようです。
2020年2月にNatureに掲載されたペーパーでは、正確に測定したデータとの比較をしたところ、83.4%の精度だったとのことでしたので、もうすぐ実用化するのではと私は思っていました。
しかし国立国際研究所 糖尿病センター長 日本糖尿病学会理事長の植木浩二郎先生によりますと、もう既に過去30年ほど様々な方法が試され、何年かおきにもうすぐ完成する というニュースが流れるが、実用レベルのものを見たことがありません。私を含め多くの人が悲観的に思っているでしょう とのことです。
理由は、糖尿病患者さんにとっては、低血糖は直接命にかかわり、不正確な表示は許されない医療機器としては、誤差が10%でも大きいので、まだ相当の前進が必要でしょう と予想されています。
そこまでの精度を求めない、どういったものを食べるとどのように血糖値が上がるのか とかどの程度の運動をすると血糖値が変動するか といったことを知って、食べるものを控えたり運動をするといった行動変容を促す歩数計のような健康デバイスとして登場する可能性はある。
ただ先程の植木先生は、あまり正確でないもの 規格が統一されていないものが広がるのは好ましくない とのご意見を述べておられました。
なかなか道のりは遠そうです。