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白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
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マイボーム腺機能不全 | 伊丹市の眼科|宮の前眼科|白内障手術・硝子体手術・斜視手術

マイボーム腺機能不全

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2022/09/08担当:山本 洋子
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マイボーム腺というのは、まぶたのふちから油分を分泌する働きをする所です。

 

涙のほとんどは、水分ですが、蒸発を防ぐため、涙の表層に薄い油分の膜があり、その油の分泌が多すぎても少なすぎても、不快感を感じることになります。

 

ドライアイの原因の8割は、マイボーム腺機能不全(MGD)が原因といわれています。

 

MGDについては、かなり研究が進んでおり、その原因として、マイボーム腺への細菌感染がきっかけで、腺の穴をふさいで詰まってしまったり、変性してしまうことが考えられています。

 

MGDには、マイボーム腺からの分泌が減少するドライアイ以外にも分泌が増加して、眼脂が増え、流涙感 痒み、異物感 まぶたの荒れが起きるタイプもあります。

最近(と言っても2019年9月)発売された抗生剤点眼による改善が期待されています。

 

この抗生剤点眼は、使い方にかなり特徴があり、調剤薬局で説明をよく聞いてもらう必要があります。

 

下に何点か列挙してみます。

 

最初の2日間は、1日2回点眼。3日目からは1日1回点眼でよく、眼瞼炎の場合は12日間点眼する。

 

最初の2日間はしみやすいが、その後はほぼしみなくなる。

 

ドロッとした点眼液なので、さした後、少しの間かすんだ感じがある。

 

この抗生剤は、グラム陰性菌にもグラム陽性菌にも効果があり、幅広い細菌に効果がある上に、抗炎症作用もある。

 

しかも組織に長くとどまる特徴があるので、点眼後の再発が長期間起きにくい。

 

残念な点は、この抗生剤は殺菌作用ではなく、静菌作用のため、耐性化しやすいということです。

 

最近目やにが多く、長期間目のふちが荒れている高齢の患者さんには、アイシャンプーで目を洗うことを勧めたり、この点眼薬を処方することも増えてきました。

 

良い結果が続いてくれることを願っています。