気象庁の定義によると梅雨とは、春から夏に移行する過程で、雨が多くなり日照が少なくなる気候現象。
平均的に5日間程度の移り変わり期間がある。
そのため気象庁としては、速報値とは別に梅雨明け後に実際の天候経過を考慮して実測値として、公表するとなっています。
ですから、昨年のように近畿地方の梅雨入りは速報値で5/16と報道されましたが、確定日は6/12とダイナミックに変更されました。
今年の日本気象協会による梅雨入り予想によると、中国・近畿・東海は6/3頃 関東甲信越は6/4頃とされています。
降水量 日照時間共に平年並みとのことです。
平均の梅雨の持続期間は41日間。最短17日 最長61日間。
線状降水帯という言葉も、最近よく耳にするようになりましたが、この大雨災害の被害軽減のために、6/1から産学官連携で、世界最高レベルの技術を用いた線状降水帯予測を開始するとのことです。
今年の梅雨期から線状降水帯のメカニズム解明のために集中観測を開始し、スーパーコンピューター「富岳」を活用して、予報モデルのリアルタイムシミュレーション実験を始める。
現状では、例えば地域的には九州北部などの大まかな地域を対象に、半日前から情報提供が開始されるとのことです。
この産学官連携事業が順調に進むと、令和11年度には市町村単位での情報提供ができることを目指すとなっています。
大分先ではありますが、本当にこの大雨被害のもととなる線状降水帯の発生を何とか早めに予報できるようになることを期待したいと思います。