4/22~23に行われた感染症学会での、九州大学の谷先生の口演内容の速報版がでていました。
この新型コロナウイルスワクチンの副反応は、一般的なワクチンに比べ、出現頻度が高い。
そのためワクチン接種後の副反応を抑えるために、解熱鎮痛消炎剤を使う頻度も高く、発熱を認めた場合約80%の人に使用されていた。
その際、ワクチン接種による抗体価が、解熱剤の服用によって低下してしまわないかを調べている。
結果は、解熱剤を服用しても、またどの種類の解熱剤を使用しても、抗体価の低下を来すことは無かった。(つまり内服しても悪影響は無かった)
注射部位の局所的な副反応は、抗体価との相関は無かった。
2回目接種後に体温が38℃以上に上昇した場合は、37℃未満の場合より1.8倍抗体価が高く、発熱が強いほど抗体価が高くなる傾向が見られた。
また女性の方が男性より1.44倍抗体が上がりやすかった。
他の富山大学や、国立国際医療研究センターなどからも発熱と抗体価の相関は、発表されていますから、発熱すると抗体価は上がりやすいということは、言えそうです。
私は局所痛以外は、発熱もなく副反応が一切なかったので、残念ではありますが、作られた抗体量は多くなさそうですし、時間とともにその量は減少していくでしょう。
でも以前にも書いたことがありますが、抗体価が下がったとしても、細胞性免疫による重症化予防効果は期待できるので、3回受けたことは無意味ではなかったと思うことにします。