今更の話題なのですが、カリーユニ点眼というのは、白内障予防薬として眼科の中では有名でした。
カタリン点眼の後発品だったということを知ったのは、薬品名変更のお知らせが参天さんから来た時だったので、これもだいぶ遅まきでした。
千寿製薬のカタリンは錠剤を溶かして使うタイプでしたし、大きな容器ですから使いにくいという人もいましたが、この後発品としてカリーユニが発売されたのですね。
ですからカリーユニが新発売になった時には、錠剤を溶かす手間がいらず、後発品でありながら、薬価もカタリンより高かった割には、患者さんは喜んで使っていたと思います。
30年以上も前からカリーユニとしてなじみのある品名なのに、商品名を変更することになったのは、平成17年に、ジェネリック医薬品の販売名を有効成分の一般名で統一するというルールができたからです。
調剤薬局の薬剤師さんが書かれている文章を読みましたが、確かに多くの薬剤を扱う立場としては、ジェネリック医薬品がそれぞれ違う名前で発売されると、かなり多くの商品名を覚えなくてはならなくなり、実際いちいち覚えきれない。
医療事故や、薬の取り違えを防ぐために、平成17年にジェネリック医薬品の販売名のつけ方にルールができたそうです。
有効成分の一般名称(成分名)+剤形+含量+「会社名」
カリーユニの場合は、ピノレキシン懸濁性点眼液0.005%「参天」となります。
カリユニがこの薬名になったのは、昨年の令和3年9月からですから、だいぶ長い間延長されていたことになります。
同様に、ドライアイの点眼薬として有名な参天製薬のヒアレインという先発の点眼薬がありますが、この薬にも多くのジェネリック薬が発売されています。
その中で千寿製薬のティアバランスという薬を愛好する患者さんも多く、ヒアレインではなく、ティアバランスをという人もいました。
このティアバランスも同様に、令和3年9月から、ヒアルロン酸Na点眼液0.1%(または0.3%)「センジュ」となり、ティアバランスという商品名はなくなりました。
どちらの薬も名前が変わっても内容は変わっていないのですが、患者さんにとってはなじみの薬名が消えてしまうというのは、ちょっと不便なことかもしれません。