アレジオン点眼薬が抗アレルギー点眼薬としては、一番新しいものですが、さらに2019年にアレジオン点眼薬が4回必要だったのを、抗ヒスタミン薬の濃度を0.05%から0.1%に増加し、2回点眼でよいものに改良されたのがアレジオンLX点眼薬です。
防腐剤も含まれていない為、目に優しい。
ただし薬価は高いため、複数本処方すると、思いのほか調剤薬局で支払う金額は高いものになります。
新薬の発売時には、厚労省は各メーカーに対し、厳しい安全基準を満たしていることを要求するため、12歳未満の小児や、妊婦 授乳中等の特別な患者さんに対しては、利益が上回る場合にのみ慎重投与等の文言が付されることが殆どです。
このアレジオンLXも同様ですが、昨年の12月に12歳未満の小児に対する使用実態下における安全性及び有効性についての調査を確認した文書が、メーカーから報告されました。
こういう曖昧な添付文書の場合、医師の裁量で処方が行われるわけですから、既にほとんどの眼科では、子供たちに処方されています。
先の調査報告では、当然安全性に問題なく、調査対象の329例のうち副作用は0例でした。
子供たちは、自分で点眼できないことが多いため、点眼回数が減ることは歓迎されますし、保育園などでは、内服は引き受けてもらえても、点眼薬は断られることもあり、2回点眼で安全で効果があれば、昼間の点眼は不必要なわけですから、喜ばれると思います。
但し防腐剤フリーなので、長期間使う人が出てきますが、不潔な点眼薬になっている可能性もあるので、注意が必要です。
大人の場合、複数回点眼することが症状緩和に役立つので、2回点眼を好まないという人もいます。
とはいえ、2回点眼が可能なのは、このアレジオンLX点眼薬のみですから、それぞれの生活スタイルに合わせて選択の幅が広がっていることは、有難いことです。