ここ関西地方は、自粛期間が終了し春めいたことも相まって、少し人出が増えているように思います。
ただ今日の題目にお示しするように、自粛期間が長引くことにより、もともと飲酒習慣がある人の酒量が増え健康被害が問題になっていることを思うと、家にこもりっぱなしというのも問題なように思います。
厚労省が基準として打ち出している、平均的なアルコール代謝能力を持つ日本人の節度ある飲酒量は、男性20g 女性12~3g。
それを大幅に上回り、自分の健康はもちろん、事故を起こしたり、職場を無断欠勤したり 家庭内を含め対人関係にトラブルを起こしたりするようになるとその飲酒は問題飲酒と呼ばれます。
お酒には必ずアルコール度が%表示されているので、自分の飲んだ量(ml)をかけあわせ、それにアルコールの比重(0.8)をかければ、gに直すことができます。
これは面倒なことですが、今日のヤフーニュースで酒類の大手各社がウエブ上で、自社の酒類のg表示を今後進めていくということが報じられていました。
以前のアルコール多量飲酒群の人たちは、安くてアルコール度数が高い焼酎や日本酒を飲む人が多かったそうですが、最近特に問題視されているのは、アルコール度数が9%以上のストロング系チューハイだそうです。
これは500ml 1缶で、アルコール量36gとなり、先ほどの基準値を軽く越えてしまいます。
安くて、どこでも買えるというのが特に問題で、自粛期間中もビールに比べ、割安感が強いストロング系チューハイの売れ行きは良かったようです。
オンライン飲み会というのも盛んだったようで、閉店時間や終電を気にする必要があるわけではなく、だらだら飲み続けることになり、結果酒量が増えてしまう。
基準酒量は、男女差だけではなく、高齢者やフラッシングの起きやすい人は、アルコール代謝が落ちているため酒量はひかえ目が望ましいと厚労省のeヘルスネットに書かれています。
大人なんだから、国から言われなくても自分でコントロールできると言いたいところでしょうが、スイーツやドラッグ ギャンブル何でも同じで、自己規制というのは、難しい。
何でもコロナにからめるのもよくないでしょうが、学会やセミナーのWEB開催にはいい加減あきてきた昨今、普通に会場に足を運び、仲間と談笑し、適度に飲酒する当たり前の生活にいつの日か戻りたいものです。