今年の予想では、スギ・ヒノキ花粉症は去年より多いものの、直近10年の平均よりは少ないとのことでしたが、最近の中ではやや多いような気がしますし、例年は目より鼻の症状がきつかったけれど今年は目の症状が気になるという方が多いです。
この一年ほどマスクをつけるのが常識化している日本では、鼻粘膜は守られているのかもしれません。
目は花粉除けのメガネやゴーグルはあるものの、つけている人は少数派ですし、屋内ではほとんどの方が外しているので、マスク程の効果はないのかもしれません。
所で、手術の時期を決める際、花粉症の目の痒みを気にする方もおられます。
実際は術後点眼薬の中に、消炎のためのステロイド点眼が含まれており痒みも止まるため、症状はほとんどないことが多いです。
術後点眼の時期が終了したとき、或いは片眼の手術の場合手術をしていない方の目だけが、痒みが出ることがあります。
痒みをとる抗アレルギー点眼を習慣としてさしている方もおられますが、術後点眼薬をさしている場合は不要なことも多いので、眼科で処方する点眼薬以外の市販品や他の科の先生から出していただいている点眼薬については、原則中止して頂きたいと思います。
眼科で処方している点眼薬の中にも、例外的に緑内障治療薬は継続する場合もありますが、その中には黄斑部がはれる薬理作用を持ち合わせているものもありますので、術後の眼圧を確認しながら、できたら一時休薬。
もし眼圧が高いようなら、点眼薬の変更を考える必要もあります。
自分はどうだろうかと心配な場合は、ご相談下さい。