眼科におけるヒアレイン点眼薬というのは、長きにわたってドライアイの処方薬でしたが、昨年9月に、ドラッグストアや薬局で市販されるようになりました。
処方薬は、0.1%と0.3%がありますが、現在のところ市販薬は0.1%。
ソフトサンティアという添加物の入っていないドライアイ用の薬も、保険適用がないので、以前から市販されていましたが、今回は治療成分を含んでいるということで、要指導医薬品扱いのようです。
確かに、ヒアルロン酸はうるおい成分ということですが、市販薬の宣伝用の映像を見ていると、長年処方してきた薬と同じと思えないぐらい素晴らしい薬のように思えるところが、また参天さんの営業力のなせる業。
でも確かに忙しくて眼科受診もままならない方には、朗報だと思います。
売っている薬をさす人は、点眼回数が足りないように思います。
この薬は、そこまで副作用を心配しなくてもよい薬だからこそ、市販薬として認可されたのですから、この薬一本でドライアイを乗り越えるためには、頻回にさす必要があると思います。
濃度の濃い0.3%が良いとは限らないのは事実です。
患者さんにもよりますが、濃い方はべたべたするから好きではないという方もおられます。
MRさんによりますと、0.3%は一般的なお醤油ほどの粘稠性とのことですから、そこまでではないと思いますが、濃度より頻度の方が大切な場合もあるように思います。
値段を見ると、当然ですが保険処方の方が安いわけですが、まずは試してみる価値はあると思います。
それでもだめな場合は、ドライアイの点眼薬もだいぶ進化していますから、時間のある時にご来院ください。