聞きなれない商品ですが、富士通のスピンオフベンチャーとして設立されたQDレーザー(株)が開発した、メガネの形をした機器を顔につけることにより、視力に依存せず、直接映像を網膜に映し出すという機器です。
コンタクトレンズ会社のシードが同社の販売代理店になっており、同社の担当者から紹介されました。
頂いたパンフレットによると、この製品の特長は、直接網膜に映像を映し出すということは、視力や調節力に依存することがないため、鮮明な映像を投影できるので、角膜に問題がある場合に特に親和性があるようです。
展示会で実際に経験した例が紹介されていますが、円錐角膜や化学外傷のような角膜障害、不正乱視の場合にかなり高い評価が得られたようです。
ただし、緑内障や網膜色素変性症の方にも30%程度の人に満足が得られたとのことです。
この機器は、医療機器ではなかったのですが、2021年1月中旬より、販売代理店として、シードはレディッサメディカル(医療機器として承認を受けたもの)の取り扱いを開始するとのことです。
詳細は、よく私も理解できていないのですが、担当者は希望があれば商品を実際に持参してデモンストレーションすることは可能だと言われていましたので、ご希望の方は、お申し出ください。
ただし、上にもお書きしましたように、適応は眼鏡やコンタクトレンズでは十分な視力が得られない不正乱視の方となっていますが、適応が無くても試みることはできると思います。
ロービジョンの柔道選手の石川信介さんは、GDレーザー社所属で、柔道中の事故で、片目 失明 もう片眼が0.02ということですが、この機器を使って試合の動画を網膜に直接投影して確かめることができるようになり、パラスポーツに対しても、貢献しているようです。
応援したいですね。