目が真っ赤になって、まさに目から血がでていると心配になって来院される患者さんは、多いです。
見た目のインパクトが強く、また量が多いと赤を通り越して、黒っぽく見えることもあり、鏡を見てたまたま自分で気づくか、他人に指摘されて来院ということになります。
ということは、どんなに面積が広がっていて量が多く見えても、視力が下がったり、強い痛みがあることはまずないので、まずその場合は慌てず落ち着いてください。
私も中学生の時、クラスメートが真っ赤な目をして学校に来た時のことは、よく覚えています。
痛くないの?と何人にも話しかけられて、その人はちょっとうんざり顔でした。
ただ、先日、もともと結膜弛緩症がありスペースが広がっているところに、かなり大量の出血があったため、下眼瞼から出血を伴った結膜がはみ出しており、かなりご本人は心配で来院されました。
それはもっともなことで、必ず吸収するとはいえ、はみ出した部分が破裂するのではないかと戸惑っておられました。
軟膏を入れ、清潔なガーゼを当てて、数日後にはだいぶ吸収していました。
そういった場合でも特に強く打撲してなったわけではなく、思い当たる原因はないし余病はないとのことです。
結膜下出血のように、結膜がのっぺり赤いということは、かえって重い病気のことは少なく、それより 痛い かゆい かすむ といった自覚症状がある場合は、あまり赤くなくても、もっと大きな病気が隠れていることがあるので、我慢せずにご来院ください。