白内障と言えば、急に視力が下がるというより、少しずつ少しずつ見えにくくなって、そろそろ仕方がないかという感じで、受診する方が殆どでした。
ところが、最近の特徴として、急に視力が下がったという症状で来られる方も増えたように思います。
どれぐらいの期間で下がったですか?と尋ねますと、2週間とか1か月とか答えられます。
そうなると、白内障はあるものの、それが原因とは考えにくいので、たとえば、加齢黄斑変性症や眼底出血 網膜剥離など、色々なもっと重篤な病気を想定して、検査を進めます。
でも結局そういった病気はなく、普通に白内障が進行してきただけだと判明すると、こちらとしては、ホッとして 良かった 白内障だけでした。
とお伝えすると、今度は患者さんが白内障?そんな病気に自分がかかるなんて とこちらの想像以上に、がっかりされます。
白内障は、みんながかかる病気というのは、ある程度有名になっていると(自分でもこのブログで書いていますし)勝手に思い込んでいましたが、そうでもないようです。
コロナ感染症をはじめとして、身体の不具合を心配する人が増加しているような気がします。
そういう体への関心の一つの現れとして、視力の低下に気付いたのかもしれません。
でも白内障だけなら、また例えそれ以外の目の病気があったとしても、白内障手術をすることにより、視力の改善は期待できるというお話を伝えることができるのは、私の大きな喜びです。