MRさんというのは、製薬会社の営業マンで、お薬の副作用情報や新発売した 或いは間もなくする新薬の、どこが新しくて、どういう患者さんに有用で、また気を付けて処方しなくてはならない点などを説明してくれる会社員です。
ミスターではなく、エムアールさんと呼びます。
職員たちは、個人名ではなく会社名で面会に来られた方のことを教えてくれます。
もっと昔は、プロパーさんという呼び方で、プロパガンダつまりもう少し露骨に営業色の強い方々といったニュアンスがありました。
私より10年以上先輩の先生方は、多分よくご存じだと思います。
現在の状況はよく知りませんが、大学生の就職先としては、製薬会社は優良分野で、成績優秀な大学生の人気就職先と聞いたことがあります。
ただ、このコロナの影響で、学会もWEBですから会場でのお手伝いをして頂く必要もありませんし、病院や診療所への訪問も会社を挙げて自粛。
薬の副作用情報や新発売情報は、郵送されてきたものを暇な時に読めば、全容はつかめる。
ある大手のMRさんは、アンケート電話があり、訪問した方が良いかどうかを職員に尋ねてきました。
こうなるとMRさん自身が、ご自分の存続の危機を招いているような気もしますが、クールに割り切ると、お薬情報は、誰でもネットで参照できますし、メールや郵送で全て解決してしまいます。
もしかしたら、というよりは、外資系製薬会社はすでに、オフィスを撤廃したところもありますし、案外身近なところでも変化はヒタヒタと静かに起きているのかもしれません。