術前・術後の点眼の仕方や細々とした注意点については、看護師さんが個別に丁寧に説明しているつもりですが、時々思いがけない勘違いが起きることがあります。
例えば、術後には3種類の点眼薬を3回点眼していただきますが、3回点眼はしていたけれどそれぞれ1種類ずつしかさしていなかったり、術前の準備の点眼薬は3日間さしますが、あとからの手術の目には必要ないと思っていたり。
考えてみれば、患者さんにとっては初めての経験ですから、こちらが当たり前と思っていることも意外とそうでもないことが、私たち医療者側も一つ一つの事例で経験し蓄積できるので、患者さんとスタッフが本当のことをしゃべれる、良いコミュニケーションを維持できるということは、とても大切なことだと思います。
そして保護眼鏡のことです。
これは、側面にもカバーがついていて、埃除けになるので、術後外出時につけてもらうようにお話ししています。
最近来られた患者さんが診察時に私が直接お聞きしたのですが、保護眼鏡はいつも必ず持って出ていますが、いつまで使わなくてはならないですかと聞かれたので、大体1週間はと答えたのですが、持って出るというのは、どういう意味かと尋ねますと、顔の上にメガネがあるのは好まないので、人とすれ違う時だけパッとつけるというお話を聞き、思わず笑ってしまいました。
マスク感覚なのでしょうか。
保護眼鏡は、対人の問題というよりは、花粉や黄砂 動物の毛などなるべく異物が目の中に侵入しないように眼鏡を守るためですから、手に持つのではなく、顔につけて使っていただきたいのです。
想像していたのより、格好悪くないと言われます。
知り合いのいらなくなったものを使うのは、短期間しか使わないのですから、大体サイズが同じで、ぶかぶかすぎたり、きつすぎなければ、大丈夫です。