Q51 眼瞼下垂と診断されていますが、白内障手術と同時に受けることは可能でしょうか?
A 白内障手術は、短時間で行うことが可能になってきているとはいえ、眼球内の手術ですから、感染症のリスクに細心の注意を払わなくてはなりません。
短時間で終了することができるということは、単に、スピードを競っているわけではなく、感染リスクを下げるために大切なことなのです。
一方眼瞼下垂は、もちろん滅菌の必要な清潔操作ですが、眼球内をさわることはないので、感染症に対するリスクよりは術中の出血や左右眼のバランスが大切になります。
ほとんど出血を心配する必要がない白内障手術に比して、ある程度の出血があることを想定して、場合によっては内服中の薬を中止してから臨む必要があったり、術中も、綿密に止血しながら、また左右のバランスも確認しながらの手術ですから、白内障手術より大部時間がかかります。
かなり傾向の違う手術ですから、同時に手術することは得策ではないと考えています。