人工知能
自動車の自動運転装置の発達が凄まじいというニュースを見ました。テレビでも、ハンドルを手放しで道路を走る自動車のコマーシャルがあります。アメリカのシリコンバレーなどでは、人間が運転席にいなくても走る、完全自動運転の車が実際に街なかの道路を走っているそうです。これには人工知能(AI: Artificial Intelligence)の進歩が欠かせない技術のようです。囲碁やチェスといったゲームで人間の世界チャンピオンに勝つとか、将来は映画ターミネーターのように、人類の脅威になるかもしれないという、あれです。
またこの人工知能がもっともっと発達すると、いろんな仕事を人間の代わりにしてくれるようになる半面、人間の仕事が減ってしまうという予測があります。タクシーやバスの運転手さん、弁護士などのほか、医師もこれに含まれるそうです。これまで、診察や検査の結果などを総合し医師が自らの経験をふまえて行ってきた病気の診断や治療方法の選択を、人工知能の方が素早く正確に行えるというのです。眼科の場合、手術手技が人工知能に負けるようになるまでにはまだ時間がかかりそうですが、例えば緑内障の診断などは、多くの検査データを用いれば、人工知能が正確に病気の判定をしてくれる装置が近い将来に開発されるかもしれません。負けないように親切、丁寧で頑張らないと。いずれにしても一番大事なのは患者さんの利益になるよう、新しいテクノロジーを上手に利用してゆくことと考えます。(前沢義典)