斜視は、視線がずれている状態で、いつもずれているタイプ 時々ずれるタイプ 外向きにずれるタイプ 内向きにずれるタイプなど色々な種類があります。
詳しいことは、斜視のご専門の前沢先生がまた説明して下さることと思いますが、そのなかでも大人の斜視について簡単にお話してみたいと思います。
日本眼科学会の統計によりますと、全人口の3%ぐらいということですから、必ずしも珍しい病気ではありません。
斜視が子供の病気と思われがちな理由は、恐らく視力の発達と深い関係のある斜視があり、子供たちの検診のなかでも、眼科領域では重点チェック項目になっているからです。
今の時代こそ、医療が広くいきわたっていますが、昔は視力検査ですら不十分で、まして視線がずれる斜視は先天的なもので治療することなど思いもかけない、という時代も長かったのです。
大きくずれていると目立つため、他人から冷やかされたり、いじめられたこともあると打ち明けてくださった患者さんもいます。
斜視のなかで一番一般的な、時々ずれる外斜視は、年齢が上がるにつれ、ずれる程度も頻度も大きくなり、良い位置にもっていくことが難しくなっていきます。
それにつれ、肩こりや頭痛など、眼精疲労の症状がでてくることがあります。
子供の斜視の手術は、年齢にもよりますが全身麻酔が必要ですから、入院手術が一般的ですが、大人は局所麻酔が可能ですから、外来手術が多いです。
斜視のなかでも、突発的に物がダブルという症状の時には、脳動脈瘤や脳腫瘍ができていたり、糖尿病や感染症のために一時的に目を動かす神経が麻痺している等、眼科以外の問題が隠れていることがあります。
何か気になる症状がありましたら、ご相談ください。
日帰りの斜視手術は、前沢先生が相談にのってくださいます。